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新サービス「イノベーション・組織・プロセス設計」提供開始のお知らせ

「組織の壁」を突破する「仕組み」をデザインする。GREATS、「2つの仕組み(ガバナンス)」設計サービスの提供を開始。

GREATS(グレイツ)は、イノベーションの最大の障壁である「組織の壁(分断)」を解消するため、新サービス「イノベーション・組織・プロセス設計」の提供を開始しました。私たちが以前発表した「失敗レポート」で失敗要因の第1位(61%)と特定された「組織の壁」に対し、「文化変革」といった精神論ではなく、具体的な「ガバナンス(仕組み)」の設計で挑みます。

執筆者: 日本オープンイノベーション協会(JOIA) / GREATS編集部


記事本文

1. はじめに:イノベーション最大の敵は「社内」にいる

1-1. データが証明した「不都合な真実」:「組織の壁」が失敗要因の第1位

GREATSは、先日発表した「イノベーション・フェイラー・レポート 2026」(JOIAの集合知分析)において、日本企業が「事業化に至らない実証実験」から「社会実装」に至らない、本質的な「失敗要因」をデータで明らかにしました。

その結果は、衝撃的なものでした。

イノベーションの失敗要因、第1位(61%): 「組織の壁(既存事業の抵抗)」

「技術」の欠如や、「市場」の読み違えを遥かに凌ぎ、イノベーションを「死の谷」に突き落とす最大の敵が、競合他社という「外」ではなく、自社の「内(=組織)」にあるという「不都合な真実」が、客観的データによって証明されたのです。

これは、私たちがインサイト記事(「組織の壁」を突破する「両利きの経営」)で論証した、「既存事業部門の“自己免疫疾患”が、新規事業部門を攻撃し、潰してしまう」という仮説が、日本のイノベーションにおける「最大のボトルネック」であることを示しています。

1-2. 「文化変革」という“幻想”の終焉

多くの経営者は、この「組織の壁」という課題に対し、「我が社には挑戦する“文化”がない」と嘆き、「“マインドセット”を変えなければ」と語ります。 そして、「デザイン思考研修」や「社内ピッチコンテスト」といった、「文化変革」施策に多額の予算を投じます。

しかし、これは「幻想」であり、本質的な解決策ではありません。 なぜなら、**文化は「原因」ではなく、仕組み(システム)の「結果」**に過ぎないからです。

「失敗を恐れる文化」が生まれるのは、「一度の失敗でキャリアが終わる」という「人事評価制度(仕組み)」が存在するからです。 「縦割り文化」が生まれるのは、「部門最適」を追求する方が「評価」される「組織構造(仕組み)」が存在するからです。

「仕組み」を変えずに「文化」を変えようとするのは、「合理的」な社員の「抵抗」を招くだけです。

1-3. 発表:新サービス「イノベーション・組織・プロセス設計」

イノベーションの失敗要因の第1位が「組織の壁(仕組みの分断)」である—。 この「データ」と「論証」に基づき、私たちGREATSは、この日本企業最大の「分断」を「統合」するための、具体的なソリューションの提供を開始します。

本日、GREATSは、新サービス**「イノベーション・組織・プロセス設計」**の提供を正式に開始したことをお知らせします。

本サービスは、抽象的な「文化論」と決別し、イノベーション(探索)と既存事業(深化)という「2つの仕組み」を両立させるための、具体的な「ガバナンス(仕組み)」そのものを「設計(デザイン)」する、日本初の「社会実装」特化型・組織デザインコンサルティングです。


2. 新サービス提供の背景:なぜ「仕組み(ガバナンス)」の設計が必要なのか

2-1. 私たちが「組織の壁」と呼ぶ“自己免疫疾患”

本サービスが解決する課題は明確です。 それは、大企業がイノベーションを推進する際に必ず発症する「自己免疫疾患」、すなわち組織的な抵抗です。

大企業の既存事業部門は、「効率性」と「短期ROI」を最大化するために「最適化(深化)」されています。その「仕組み」は、

  • KPI:四半期ごとの売上・利益
  • 評価:減点主義、プロセスの遵守
  • 意思決定:ボトムアップの「稟議(りんぎ)」、全部門の合意形成 という「既存事業のための仕組み」として、完璧に機能しています。

この「既存事業の仕組み」が、不確実で、短期的な売上を生まない「イノベーション(探索)」という「異物」を、「非合理的」な存在として攻撃・排除するのは、組織として「合理的」かつ「健康的」な反応ですらあります。

2-2. 「イノベーション部門」と「既存事業部門」:なぜ「分断」が起きるのか

この「組織的な抵抗」を回避するために作られた「イノベーション部門(新規事業部門)」は、しかし、この「既存事業の仕組み」の“重力圏”から逃れられずに失敗します。

  • 失敗(KPIの分断):「新規事業部門」の活動が、「既存事業の仕組み」の物差し(短期ROI)で測られ、予算を削減される。(「失敗レポート」 失敗要因 第1位, 第2位)
  • 失敗(文化の衝突):「新規事業部門」が求める「スピード(探索)」が、「既存事業の仕組み」の「稟議(効率)」(「失敗レポート」 失敗要因 第3位)によって殺される。
  • 失敗(カニバリズム):「新規事業部門」の成功が、「既存事業部門」の売上を奪う「脅威」として認識され、意図的に潰される。

これらすべての失敗は、社員の「マインド(文化)」が低いからではなく、「既存事業の仕組み」という**「単一の仕組み」**の上で、「探索」という真逆のアプリケーションを無理やり動かそうとする「設計(デザイン)」そのものの「欠陥」に起因します。

2-3. 「仕組み」が変わらない限り、「文化(行動)」は変わらない

GREATSの結論は明快です。 「組織の壁」を突破したければ、「文化」を変えようとするな。「仕組み(ガバナンス)」を設計せよ。

「失敗を恐れるな」と研修で教える代わりに、「失敗(=学習)を評価するKPI(仕組み)」を設計せよ。 「縦割りをなくせ」とスローガンを掲げる代わりに、「縦割り(既存事業)」とは別の「意思決定プロセス(仕組み)」を設計せよ。

新サービス「イノベーション・組織・プロセス設計」は、この「既存事業の仕組み」しか持たない企業に対し、第二の仕組み=**「探索の仕組み」をインストールし、2つの仕組みを「統合(共存)」させる「2つの仕組みによるガバナンス」**を設計するサービスです。


3. サービス概要(1):GREATSが設計する「2つの仕組み(ガバナンス)」

本サービスは、単なる「組織図」の書き換えではありません。イノベーションの「社会実装」を阻む「分断」を解消するための、「仕組み(ガバナンス)」の根本設計です。

3-1. コンセプト:「探索の仕組み」と「深化の仕組み」

私たちは、クライアント企業内に、公式な「第二の仕組み」=**「探索の仕組み(Exploration Governance)」**の導入を設計・支援します。 既存事業部門は、従来の「深化の仕組み(Exploitation Governance)」で効率性を追求し続けます。 新規事業部門は、この新しい「探索の仕組み」の上で、既存の「仕組み」から完全に保護されて活動します。

[図解イメージ:左に「深化の仕組み(既存事業)」、右に「探索の仕組み(新規事業)」。それぞれが異なる「仕組み」で動いている図]

3-2. 設計(A):2つのKPI — 「探索(学習)」と「深化(効率)」の“物差し”を分ける

「失敗レポート」で「マネタイズ戦略の欠如(失敗要因2位)」や「組織の壁(同1位)」と特定された「KPIの分断」を解消します。

  • 深化の仕組み(既存事業)のKPI:(変更なし) ROI、売上、営業利益率、コスト削減率など(「効率性」と「短期収益」を測る物差し)
  • 探索の仕組み(新規事業)のKPI:(新規設計) 「学習の速度」(例:仮説検証サイクル数) 「重要仮説の特定数」(例:顧客が「カネを払う」KSFを発見したか) 「撤退(ピボット)の速さ」(=「賢い失敗」を評価する)

これにより、「新規事業部門」は「既存事業部門」の“物差し”(短期ROI)で不当に評価される「組織的な抵抗」から解放され、「社会実装」に向けた「学習(探索)」活動に集中できます。

3-3. 設計(B):意思決定プロセスの設計 — 「稟議」をバイパスする「探索ボード」

「失敗レポート」で「文化の衝突(失敗要因3位)」や「ガバナンスの遅延(同7位)」と特定された「プロセスの分断」を解消します。

  • 深化の仕組み(既存事業)のプロセス:(変更なし) 全部門の合意形成を前提とした、ボトムアップの「稟議」プロセス。(リスク回避・効率性重視)
  • 探索の仕組み(新規事業)のプロセス:(新規設計) **「探索ボード」(Innovation Board)**を設置します。
    • 構成員:経営トップ(CEO)、CFO(探索予算枠の管理者として)、青山武史(GREATS)、(必要に応じて)JOIAネットワークの外部専門家。
    • 役割:「管理」ではなく「学習支援」。
    • プロセス:月次ではなく「週次」あるいは「2週ごと」に開催。アジャイルに「探索KPI」の進捗を確認し、「Go(続行)/ Pivot(方向転換)/ Stop(中止)」の意思決定を「その場」で即決します。

この「探索の仕組み」専用の「意思決定プロセス」こそが、「3ヶ月稟議の壁」を突破し、スタートアップ(アライアンス先)のスピードと「統合」するための、唯一の「仕組み」です。


4. サービス概要(2):GREATSが設計する「統合インターフェース」

「2つの仕組み」は、「分断」を正当化するものではありません。「新規事業部門」が「孤立」しては意味がない。 本サービスの真髄は、この2つの仕組み(新規事業部門と既存事業部門)を「いつ」「どのように」接続=**「統合」するか、その「インターフェース(接続ルール)」**を設計することにあります。

4-1. 「分断」ではなく「共存」へ:「新規事業部門」と「既存事業部門」をどう「統合」するか

「新規事業部門」での「探索」が成功し、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)が見え、いざ「スケール(社会実装)」する段階。 この「死の谷」を越える瞬間こそ、「失敗要因1位:組織の壁(61%)」が牙を剥く瞬間です(例:カニバリズムの恐怖)。

GREATSは、この「組織的な抵抗」を回避し、「既存事業部門」の巨大なアセット(例:営業チャネル、製造ライン)を活用するための「インターフェース」を事前に設計します。

4-2. 設計(C):リソース(アセット)の接続ルール

「営業チャネルの壁」への処方箋です。 「新規事業部門」が「既存事業部門」のアセット(例:営業チャネル)を利用するための「トリガー(発動条件)」と「ルール」を、両方の仕組みのトップ(CEOと既存事業役員)と合意形成し、設計します。

  • ルール例:「探索KPI」において「LTV(顧客生涯価値) > CAC(顧客獲得コスト)の等式が証明された」かつ「想定市場がX億円を突破した」瞬間に、既存事業部門の営業チャネルは、新規事業部門のプロダクトを「既存商材」と同等に扱う(=営業KPIに組み込む)義務を負う。

この「インターフェース(統合ルール)」の事前設計こそが、「既存事業部門」の「リソース分断」という壁を突破する鍵となります。

4-3. 設計(D):人材と評価の「還流」システム

「文化変革」への回答です。 「仕組み」が「文化」を生む、最後の仕上げです。 「新規事業部門」での「挑戦」が、キャリアの「墓場」ではなく「勲章」になる「仕組み」を設計します。

  • 人材の「還流」:「探索の仕組み」で活動した人材(例:失敗経験者)を、「深化の仕組み(既存事業部門)」に戻った際に「(失敗から学んだ)貴重な経験者」として「評価(昇進)」するキャリアパスを設計します。
  • 評価の「統合」:「探索の仕組み」での「学習KPI」達成実績を、「深化の仕組み」の「人事評価(昇進・昇格)」に正式に組み込むよう、人事制度そのものを改定(デザイン)します。

「挑戦した者が報われる」という「仕組み」が実装されて初めて、社員の「行動(文化)」は変わり、「組織の壁」は内側から解けていくのです。


5. なぜGREATSが「ガバナンス」を設計できるのか

この「2つの仕組み(ガバナンス)」の設計は、単なる「人事コンサルティング」や「組織論」ではありません。 これは、「事業(ビジネス)」と「技術(テクノロジー)」の「社会実装」を成功させるという目的(WHY)から逆算された、極めて戦略的な「組織デザイン」です。 これこそ、GREATSだけが提供できる価値です。

5-1. 優位性1:GREATSメソッド(知的資本)— 「B・D・T統合」の視点

競合の人事コンサルは、「組織」の「分断」しか見えません。 しかし、GREATSは、**「青山武史の知的資本(メソッド)」**に基づき、常に「事業・デザイン・技術」の「統合」の視点でガバナンスを設計します。

  • 私たちが設計する「探索KPI(組織)」は、「事業戦略(ビジネス)」のKSFと直結しています。
  • 私たちが設計する「探索ボード(組織)」は、「技術的実現性(テクノロジー)」を即座に判断できるメンバーで構成されます。

「事業」と「技術」から「分断」された「組織設計」は無意味です。GREATSは、インサイト記事で定義した「統合」の哲学に基づき、「社会実装」の仕組みを設計できる唯一のアーキテクトです。

5-2. 優位性2:協会プラットフォーム(集合知)— 「失敗事例」に基づく設計

競合コンサルが「グローバルのベストプラクティス(成功事例)」という「閉じた知」を提示するのに対し、GREATSは「日本のリアルな失敗事例(集合知)」という「開かれた知」に基づき、現実的な仕組みを設計します。

  • 「失敗レポート」の源泉である、JOIAの「集合知」データベース
  • この中には、日本企業(A社、B社、C社…)が「2つの仕組み(ガバナンス)」の設計で失敗した、無数の「“地雷”」が記録されています。

GREATSの「組織設計」は、「理論」ではありません。 「あのA社が、そのKPI設定で失敗した」「B社の失敗は、インターフェースの設計ミスだった」という、膨大な「失敗データ(集合知)」に基づいた、**最も「失敗確率」の低い、現実的な「仕組み」**の提案です。

5-3. 優位性3:青山武史の「知的資本」— 「アーキテクト」と「伴走者」

そして何より、この「仕組み設計」は「レポート納品」で終わりません。 仕組み(PMO)が「下請け扱い」の文化で運用されれば、仕組みは機能しません。 GREATSは、代表の青山武史自身が「アーキテクト」として「探索ボード」に参加するなど、「伴走者」として「仕組み」が正しく機能(文化として定着)するまで、クライアントと「統合」されます。


6. GREATS代表・青山武史のコメント

6-1. 「“文化”という言葉に逃げるな。“仕組み”を設計する覚悟を持て」

「本サービスの発表に際し、私は日本の経営者に強く申し上げたい。 イノベーションの失敗を、社員の『文化』や『マインドセット』のせいにするのは、もうやめましょう。それは経営の『怠慢』です。

『組織の壁』というデータが示す『失敗要因の61%』は、すべて『仕組み(ガバナンス)』の設計ミスです。

もし、あなたの会社が『単一の仕組み(深化の仕組み)』しか持っていないのなら、それは『探索の仕組み』の不在という『設計ミス』が原因でイノベーションが失敗しているに過ぎない。 “文化”という曖昧な言葉に逃げず、経営者自身が『第二の仕組み(探索の仕組み)』を公式にインストールするという『覚悟』を持つこと。それこそが、社会実装への第一歩です」

6-2. 「社会実装」は、「組織設計」から始まる

「GREATSのミッションは『社会実装』です。 そして『社会実装』は、素晴らしい『戦略(事業)』や『技術』だけでは決して達成できません。 それらを実行する『人間(組織)』を動かす『仕組み(ガバナンス)』の『設計(デザイン)』こそが、事業と技術を『統合』する核となります。

本サービスは、GREATSの12サービス(SERVICESページ参照)の中でも、特に「事業・デザイン・技術の統合」の“要(かなめ)”となるサービスです。 私たちは、この『仕組み設計』を通じて、クライアントの『組織の壁』を『社会実装エンジン』へと変革します」


7. 結論:あなたの会社の「組織の壁」を「社会実装エンジン」へ

本記事では、イノベーション最大の障壁である「組織の壁」を突破するための、GREATSの新サービス「イノベーション・組織・プロセス設計」について詳細に解説した。

「文化」という“幻想”に時間と予算を浪費する時代は終わった。 今こそ、データとロジックに基づき、「2つの仕組み(ガバナンス)」という具体的な「仕組み」を設計すべき時である。

GREATSは、「知的資本(メソッド)」と「知的資産(集合知)」を駆使し、あなたの会社の「組織の壁」を「統合」する、唯一無二の「アーキテクト」である。


8. サービス詳細・お問い合わせ

本日発表した「イノベーション・組織・プロセス設計(2つの仕組みによるガバナンス設計)」サービスの詳細、および「組織の壁」に関するご相談は、以下のサービスページ、またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。